非常階段
作詞曲:石原 眞
 

鈍く光ってるアスファルトの感触
つま先で確かめ僕等は歩き出す
ビルの隙間にはきらり夢の欠片
まるでガラスの夢のよう

傘をたたもうかもう雨は上がってる
病み上がりの空は希望の混じったブルー
君のスエットの左胸のミッキーマウス
今は独りで笑ってる

錆び付いた足元響く非常階段
落書きのダイアリー 少しづつ消えそうになってるけど

まだ間にあうはず僕等は 長い迷路の中にいるだけ
もっと求めつづけていよう 遮るものの決してない場所へ

頬杖つきながらこぼれ落ちてく言葉
震えているのは少し強い風のせい
肩を抱こうかそれともキスしようか
それで二人微笑むなら

温もり微かに残した光の粒
指先に集め飲み干せば明日に辿り着ける

さぁ色褪せた過去など 非常階段の手摺から捨てて
もっと新しい夢を見よう ほんの少しだけ生まれ変わったら

まだ間にあうはず僕等は 長い迷路の中にいるだけ
もっと美しい夢になれる 遮るものの決してない場所で

新しい僕等は。